日本国内のミュージアムには多文化共生の取組事例が少ないことから、マルパを実施するに先立ち、ロンドン在住で英国におけるミュージアムの多文化共生事例に詳しい吉荒夕記さん(ロンドン・研究⽀援団体Art Logue代表)に依頼して、移民とかかわる画期的な事業を展開してきたロンドン博物館・ホワイトチャペル美術館2館の多文化共生の取組について、現地でインタビューを含む調査を行ってもらいました。


ロンドン博物館ドッグランズ分館で⾏われた⼦ども対象のワークショップ

ホワイトチャペル美術館のアウトリーチ活動

それぞれのミュージアムでは、移民コミュニティを理解する必要性を強く認識しています。ロンドン博物館では外国人学校教員で構成されるアドバイザリー・グループを作って、ミュージアム来館時に利用する学習教材の制作にその助言を活かしており、ホワイトチャペル美術館では美術館スタッフが移民コミュニティの催しに参加しています。こうした事例から学んだ「相手を知ること」「相手と関わること」の大切さは、後に「マルパ」事業に具体的に反映されています。

→英国ミュージアムにおける多文化共生のための取組とその課題20171130(PDF)