多言語医療問診票作成の経緯

「NPO法人国際交流ハーティ港南台」のメンバーは、日本語が全くわからず、孤独感から病気になっていたある在住外国人と出会い、通院に付き添って医療通訳の必要性を痛感し、医療通訳ボランティアの活動に取り組みさまざまな努力を重ねました。しかし、本格的に医療通訳をしていくには多くの困難があることを認識したため、それとは異なった手段として医療機関で利用できる多言語医療問診票を翻訳し作成しました。
この問診票は、地域の医師会のアドバイスをはじめ、多くの医師、語学教師、外国人そしてNPO法人国際交流ハーティ港南台メンバー等多くの人々の純粋なボランティア精神によって、不安な気持ちで受診する外国人の助けとなることを願って作成されました。
1999年には、10診療科目、11言語の多言語医療問診票が完成し、2001年に(公財)かながわ国際交流財団のウェブサイトに掲載されました。2007年には、外国人への利便性を考慮しNPO法人国際交流ハーティ港南台と(公財)かながわ国際交流財団が協働してアクセス課程を多言語化しました。更に本年、ハーティ港南台メンバーの知人の精神科医師に依頼し精神科問診票を追加し、診療科目ガイドを作成し病気の症状からも診療科目を探せるようにし、言語もネパール語を追加しました。問診票のフォームも見やすく統一し内容も見直すなどして、11診療科目、18言語を完成しました。

年表
内容 科目 言語
1997 NPO法人国際交流ハーティ港南台が、神奈川県済生会病院、済生会南部病院の診療科目の問診票を翻訳することから始める。
クリニック用のオリジナル問診票を作成(拠点病院は、クリニックから紹介された患者を診療するため)
4言語10診療科目の翻訳
内科、小児科、外科、整形外科、脳神経外科、皮膚科、眼科、産婦人科、耳鼻咽喉科、歯科
(全10科目)
英語・中国語・スペイン語・韓国朝鮮語
(全4言語)
1999 7言語の翻訳を追加
(追加言語:タガログ語・タイ語・
ペルシャ語・ポルトガル語・インドネシア語・ラオス語・ロシア語)
同上 英語・中国語・スペイン語・韓国朝鮮語・タガログ語・タイ語・ペルシャ語・ポルトガル語・インドネシア語・ラオス語・ロシア語
(全11言語)
2001 多言語医療問診票を(公財)かながわ国際交流財団のウェブサイトに掲載
(2000年度自治体国際化協会「先導的施策支援事業」)
同上 同上
2002 4言語を追加
(追加言語:ドイツ語・フランス語・ベトナム語・カンボジア語)

2言語の委譲
(委譲言語:クロアチア語・アラビア語 2002年サッカーW杯開催時に横浜市衛生局が多言語医療問診票の日本語のページを基に翻訳業者へ依頼し、W杯終了後委譲)
同上 英語・中国語・スペイン語・韓国朝鮮語・タガログ語・タイ語・ペルシャ語・ポルトガル語・インドネシア語・ラオス語・ロシア語・ドイツ語・フランス語・ベトナム語・カンボジア語・クロアチア語・アラビア語(全17言語)
2003 横浜市港南国際交流ラウンジのウェブサイトに、ドイツ語・フランス語・クロアチア語・アラビア語の4言語を掲載 同上 同上
2005 多言語医療問診票ウェブサイトのトップページのリニューアル 同上 同上
2006 多言語医療問診票ウェブサイトアクセス過程の多言語化・広報リーフレットの作成
((公財)かながわ国際交流財団「かながわ民際協力基金協働事業」)
同上 同上
2013 1言語(ネパール語)・1科目(精神科)の追加

多言語医療問診票及びウェブサイトの全面リニューアル、広報リーフレット(外国人住民当事者・医療機関向け)の作成

(2013年度(財)自治体国際化協会「多文化共生まちづくり促進事業」助成)
内科、小児科、外科、整形外科、脳神経外科、皮膚科、眼科、産婦人科、耳鼻咽喉科、歯科、精神科 英語・中国語・スペイン語・韓国朝鮮語・タガログ語・タイ語・ペルシャ語・ポルトガル語・インドネシア語・ラオス語・ロシア語・ドイツ語・フランス語・ベトナム語・カンボジア語・クロアチア語・アラビア語、ネパール語(全18言語)
当ウェブサイトは、財団法人自治体国際化協会「平成25年度多文化共生のまちづくり促進事業」の助成を受け、NPO法人国際交流ハーティ港南台公益財団法人かながわ国際交流財団が協働作業を通してリニューアルをしたものです。